19 Apr 2002
■ひとりの人間が生きるために、いったいどのくらいの空間が必要なのだろうか。人間から見れば無限のように感じられるこの地球という星の表面も、広大な宇宙に浮かんだほんの限られた空間にすぎない。
■空間を美しく切り取ることによって、この世界の有限性を意識してみよう。そして、地球内存在であることの意味をあらためて考えてみよう。
■宇宙船地球号というコンセプトを提唱したバックミンスター・フラーは、使用される物質の単位重量に対して最大の強度を有するというジオデシック球体構造のドームを残してくれた。
■フラーはいう、押すことによって物を支え動かすよりも、引っ張ることによってそれを実現するほうが、物質的にもエネルギー的にもはるかに安定性が高く効率がよい。
■押し出す力ではなく、引き寄せる力を利用して、世界をドライブしていこう。
■われわれが求めるドームは、どこでもすぐに作ることができる軽量構造物だ。いや、それは構造物というよりはやはり空間とよぶべきである。世界中にエデンを。砂漠、森、海、草原、そして人の手によって固められた都市の空間をドームによって切り取っていきたい。
■その遠大なプロジェクトの第一歩が北九州ではじまる。
参考文献
「クリティカル・パス 人類の生存戦略と未来への選択」
「宇宙船地球号操縦マニュアル」
リチャ−ド・バックミンスタ−・フラ−著 芹沢高志訳 ちくま学芸文庫 )
「バックミンスターフラーの世界」
J.ボールドウィン著 梶川泰司訳 美術出版発行
参考サイト
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