[KOK 0262] こくら日記のトップページにとぶ 31 Oct 2005

ノーテロというテロ

 

モノレールの駅に NO TERROR と書かれた張り紙。張り紙の下には福岡県警察とある。一瞬これを NO TERROR ではなく NO WAR と見間違え、奇妙な感覚においちいった。

ふつうの市民生活者にとってはテロも戦争もどちらも大迷惑だ。テロはだいたい単発で、偶発的に非日常のどこかで起きるものだが、戦争は一度はじめたらなかなかやめられないし、戦場のみならず日常的に私たちの生活を支配し自由を奪う。今の日本でどちらがより深刻かというとたぶん戦争だろう。すでにアメリカの戦争に巻き込まれているし、沖縄では日常的に騒音や犯罪など基地とのトラブルがたえない。

だから、税金を使って NO TERROR と宣伝するくらいなら、同じように NO WAR のポスターをつくったって良いはずなのだ。そのほうがよりみんなのためになる。しかし、現実には政府が NO WAR キャンペーンをはることはない。どういうわけか・・ない。なぜだ?

政府は実は戦争がしたいのか?テロと戦争ってなにが違うの?

疑問の先の小さなほころびから、この張り紙の隠された意図が見えてくる。

ノーテロ

そもそも NO TERROR って誰にむかって発信されているメッセージなの?市民社会に潜むテロリストたち?お願いですテロをしないで下さいって?まさかね。

ならば、テロリストがいるかもしれないから、みんなで監視しましょうということかな。でも、いつどこでおこるかわからないテロを一介の市民が監視するなんてかなり無理な話。むしろ市民が監視しないといけないのは、あからさまに戦争をしようとたくらむ政府のほう。

結局、あの張り紙の本当の目的は、人々に潜在的な恐怖心を植え付けることだろう。恐怖心を与えた上で警察が守ってあげますよ、といいたいわけだ。

さらにうがった見方をすれば、大方の場合テロの目的は人々に恐怖心と不安を与えることなのだから、警察の張り紙はすでにそれ自体テロ、「張り紙テロ」ということになるわけですな。はい、おあとがよろしいようで。

ノーウォー

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全世界の戦争が終焉するまで
ゲリラ的にいろいろなところにはりましょう。


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