サウスケンジントン駅にて ■「まあ!なんって、かわいらしいの!すてきだわ!」玄之介とふたりでロンドン地下鉄のホームを歩いていると、急に50代くらいのこざっぱりとした女性が声をかけてきた。「なんだ?なんだ?」と困惑していると、「写真を撮ってもいいかしら」といいながら、そそくさと鞄の中からカメラを取り出す。 ■どういうことなのかよくわからないまま、おばさんの勢いに押されて「ええどうぞ」と答えてしまった。新手のキャッチセールスだろうか?子供の写真が犯罪につかわれたら困るぞ、などと思いながら見ていると、その女性は、玄之介ではなく彼がだらしなくはいているズボンをしきりにカメラに納めている。その日本製のズボンには、ゾウだかキリンだかのぞんざいな刺繍がついている。 ■「ね、すてきよね。すてきすてき。」よくみるとそのおばさんの隣には、ふたりのよく似た感じの若い女性が控えており、おばさんが声をかけると、若く美しい女性たちは調子を合わせてうなずく。もしかしてアシスタント?おばさんの弟子? ■「もちろん坊やの写真も撮らなくっちゃね。はいこっち向いて」完全に硬直してる玄之介。「すてきよ、うーん、いい感じ」パシャパシャパシャ「ありがと、さあ、いくわよ」そういい残して、三人の女性はそそくさとロンドンの雑踏の中に消えていった。 ■いきなりのアヴァンギャルドな体験にホームにのこされた玄之介とぼくは呆然と立ちつくすのみ。
■というわけで来月のVOGUEの表紙は、玄之介かもしれません。みなさんチェック、チェック。 |
ロンドン動物園にて ■世界でもっとも破壊的な動物。 ■その学名と分布図。 ■これらの動物は・・噛むかもしれません。おいおい、指がとれちゃってるぞ。 |
スピーカーズコーナー ■ロンドンのハイドパーク名物スピーカーズコーナー。ここではだれでも演説をすることが許されている。 ■みないたってまじめです。 ■たぶん・・・ |
バス三題 ■移動遊園地のバス。やっぱり、みんなは二階が好き。 ■ミニカーのバス。このマニアックなディテール! ■行先表示板でこんな技もできるのだ。 |
モスク ■オックスフォードセントラルモスク。 ■モスクとは、なんとしてもこうでなくてはいけません。 |
ミイラ ■ほんとうはミイラではないニューカレッジの教会の中にあった彫像。なかなかの迫力。 |
ギャンブル ■日本にもあるゲームセンターのコイン落とし。 ■日本と違うのは全部本物のコインを使っていること。お札も本物 ■見るからに落ちそうだから、みんな本気ではまっちゃってました。 ■欲望に対する人間の執念を感じます。じゃらじゃらコインを注ぎ込みます。それでもお札は落ちません。ずっと見ていたら、右上のお札はこの30分後にやっと落ちました。 ■ギャンブルは確かに人を狂わせます。 |
ごはんプリン ■これはアップル味のデザートです。 ■でも中に入っているのはご飯です・・・・。ミュラーライス。未来のご飯か。 ■ほかにもカスタード味などいろいろ取りそろえております。 |
パフォーマンス ■子どもたちはおびえています。 ■この手の静止系のパフォーマンスはわりとポピュラーです。一緒に写真をとらせてお金をもらうという作戦もあります。 |
落下人 ■ロンドンの科学博物館の屋根からいきなり落ちてきた人。 ■こういうパフォーマンスのジャンルがあるようです。 |
醤油系 ■イギリスであられが食べたくなったら。これを試してみて。なかなか斬新です。 |
バターちゃうのん? ■これバターちゃうのん、信じられへんわ! ■という名のマーガリンです |
これから日本ではやるもの ■もしかすると、これから日本ではやるんじゃないかなという感じのものを集めてみました。 ■三輪のベビーバギー。非常に機動力があります。段差にも強い。 ■子連れでジョギングだってできます。たぶん。 ■低床バス。 ■似たようなのは日本にもあるけど、イギリスのはホントにすごい。車内にも階段や段差がないのだ!超シャコタン。 ■しかもドアを開けると自動的に車体が下に沈み、さらに車椅子用のスロープまで格納されている。 ■これはいい。簡単に乗れるので誰にとっても快適。でもいったいどこにエンジンがあるのだろう?。 ■個人的な好みで入れました。ラップンロール。アメリカのものらしいです。チャパティとかトルテーアのノリです。これにいろいろ包んで食べます。ツィスターとかいう名前でも売ってます。 ■えー。日本ではやるというよりも、これはもともと日本のものです。イギリスでもはやってますが、とくにスペインでは大流行でした。 ■この盆栽育成キット。土と樹木の種がついていましたが、写真のように成長するまでにいったいぜんたい何十年かかるのやら。カイワレじゃないんだから。 ■盆栽をこういう売り方してしまおうというあたりの発想が、まったくもって日本には欠けていると思います。700ペセタ。 |
Copyright 2000. Daisuke & Yuko TAKEKAWA. All rights reserved. |