27 May 1997
■岡山・名古屋・大阪をまわり帰ってきました。帰って早々の土曜日は、早朝から下関の市場実習にいき、日曜日はカルスト地形の平尾台で地理環境実習でした。これらの報告はおいおいいたしましょう。
■とりあえず、来週の日曜日は諫早湾いきです。いやはや休む暇もありません。車で行くことにしました。だれかサポートをおねがいします。
■さて、諫早湾の問題も例のギロチンゲートがとじられ、ようやくこのごろになって、人々のあいだに認知が広まっているようです。もっとも、すでに遅すぎる感がありますが。
■この事件ではいろんな人からメイルをいただきましたが、私自身どうなってるのかよく知りません。だからとにかく見に行こうというのが今回の企画です。
■ところでこのところ、相次ぐ震災や重油流出でボランティアの活躍がとみに注目されております。たとえば北九州大学でも、高校時代にボランティアをしていたということだけで、推薦入試で評価されたりします。
■しかし、この諫早湾問題で明らかになったことのひとつは、この国のボランティアは結局、怠慢で柔軟性に欠ける行政の「下請け」としてしか機能していないということでしょう。
■だって、重油流出の時は、あれほど環境汚染を取り上げたマスコミや、なんとかしようと現地に急いだボランティアの人々が、今回はあれ以上にひどい事態がおきているにもかかわらず、ほとんど動こうとしないからです。
■本当に真摯にボランティアにとりくんでいる人であれば、「自主的」にバケツをもって諫早湾にいき海水をくんでもよかろうものです。
■たしかにボランティアに参加している一人一人は、いつでも純粋な気持ちでいることを否定はしません。だけどそれが結局、政治的に利用されているだけだというのなら、ボランティアというよりは、ただの従順な無料奉仕といわれてもしかたありません。
■政府もお金を使わずに労働を利用できるのですから、これほどおいしい話はありません。おおいに善行をほめたたえ持ち上げます。ほめるのはただですからね。震災のサポートも重油の回収も、本来はちゃんと税金を使ってやるべき仕事なのに・・・。そういえば、このごろ話題のNPOも危ない感じがしますねぇ。
■ああ哀れむべき無垢な子羊たちよ、目をひらきなさい。
■そこで急遽、ほんとうのボランティアスピリットを世間に啓蒙するために「ぼらんてあさーくる・ボラのヘソ・@TM」を発足させることにしました。
■今回の諫早湾では、柄杓で海水を汲み入れるもよし、死にかけのムツゴロウを獲って食べるもよし、鍬と鍬をつかって開墾するもよし、各自自主的にボランティア活動にいそしんでもらいます。
■わたしはドロリンピックをボランティアしましょう。
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