麻姑山書店
29 Jul 1999



森ではない本屋である。駐車場ではない道である。

森かとおもったらなにかの建物で、窓越しに中を覗くとうずたかく本が積まれている。。初めて宮古を訪れた1989年夏。佐良浜に立ち寄った帰りに市街をぶらりと散歩していて麻姑山書店にであった。あれから10年、昔と変わらぬ姿で今も麻姑山書店は平良の町で異彩をはなっている。


「山積み降る本屋」

なにしろ尋常な蔵書数ではない。建物の中全体が本で埋め尽くされているといった感じだ。店の張り紙によると蔵書の数は10万点20万冊という。みずから「山積み降る本屋」とだじゃれてみせるあたりがこの古本屋の真骨頂である。


↑ブーゲンビリアにおおわれて
 かろうじてよめる「本」の看板

←おもてからみた麻姑山書店
 窓の中にはぎっしりと本が積まれている

蔵書が入りきらず一時期、少しはなれた場所に仮店舗を出していたが、最近になって裏に大きな倉庫を建て、もとの店舗に戻ってきた。沖縄関係の本も多数ある。ぼくは、26年前に出版された戸川幸夫の「イリオモテヤマネコ」を1000円で購入して、ちょっとうれしい。


当時の興奮が伝わってくる

New▲ ▼Old


[CopyRight]
Takekawa Daisuke