ストリートカルチャー

[KOK 0051]

14 May 1997


以前にだしていた「狂人電子通信【狂86】人類占拠さる」で、京大の人類学研究室がゲイジツ系学生によって占拠された話をかいた。(くわしくは以下のホームページに) http://www.kitakyu-u.ac.jp/~takekawa/kyojin/news/kk0086.htm

今月号の「現代思想」に、その仕掛け人である小川恭平氏が寄稿している。現在小川氏は「ボンボヤージTOきんじ」として、きんじハウス(元人類研)に住んでいた人や、きんじによく来ていた人のところを訪ね歩きインタビューをするという活動をしているという。現在の彼の肩書きはアマチュア居候家である。

わたしが彼を知ったのは、彼が「京都パノラマ計画」をしていて、私が「ゆるしがたいあくのそしきどるみいる」をしていたころまでさかのぼるのだが、そのあと京都三大さんの一「吉田さん」のイベントの時には彼は私から手動計算機を購入していたりもするのだが、そしてきんじハウスの一件でも人を介して何度か接触していたりもするのだが、基本的にはおたがい不干渉のまま現在に至っている。これじゃあ、なにをかいてるんだかよくわかんないねぇ、きっと、ぐふふ。

キンジハウスはスクウォット運動だったのかと、彼は現代思想でといかけているが、よくわからない。ごめん。勉強不足だ。リゾーム・・ネットワーク型の組織とも書いている。個々がそれぞれ中心になって個々とつながるんだそうな。そして「場」だとか。きんじハウスが交通の場/ファクトリー/すべてを受け入れる場/変化し続ける場だそうな。そうなんだそうな。

場のニュアンスは、よくわかるな。私がそのころ遊んでいた「探検部」でも「電車でGOGO」でも「人類研究室」でも、「場」っていう雰囲気がとてもあったし、そういう組織のあり方に私もずいぶん慣れていた。でもあのころは、それがなにか特別なものであるという自覚がたりなかったかも。場の組織なんてむしろめずらしいんだね。一般的には。

でもこのきんじハウスも、ヤンキーとかアンパンマンとかが住みついちゃって、そのうえ窃盗犯が紛れてるかも、ってんで警察権力が導入されるうわさがたって、なまなましくなっちゃったんだよねぇ。イージーライフがさ。

アマチュア居候家の小川恭平氏は北九州までくるだろうか。こんなところに書いちゃうとかるくきそうな気がするな。でも今後も基本的にはおたがい不干渉っていうのがいいのかな。よくわからんな。ストリートも場も、70年代に芽を出し、80年代に花開いた、時代のあだ花だな。90年代になってそれがどこまで実用に足るものなのか、試されているような気がする。どういう実がなるのかな、ってかんじ。わたしは使えるとみてるのだけど。

ぐふふ。

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Takekawa Daisuke